こんにちは! 稲岡内科小児科スタッフです。海・川・湖・プールでのレジャーは、切り傷・すり傷・刺し傷が起こりやすい場所。砂や泥には破傷風菌などの細菌が潜んでおり、正しい手当とワクチンの備えが大切です。今日は“その場の応急処置”“ワクチンの考え方”“受診の目安”をシンプルにまとめました
1.水辺で起こりやすい外傷
- 貝殻・岩・サンゴでの切り傷/すり傷
- 釣り針・トゲ(魚・ウニ)による刺し傷
- 川辺の転倒でできる擦過傷(ひざ・手のひら)
- 砂・泥・海水で汚染された創(感染リスク↑)
2.その場の応急処置 5 ステップ(軽傷の目安)
- 出血を圧迫止血:清潔なガーゼやハンカチで5〜10 分しっかり押さえる。
- よく洗う:ペットボトルの飲料水や流水で3〜5 分洗い流す(川・海の水はNG)。石けんがあればやさしく泡洗い。
- 異物を無理にほじらない:見える砂や小さな木片のみ、清潔なピンセットでそっと除去。深部は医療機関へ。
- 消毒・保護:ポビドンヨードやクロルヘキシジンで短時間消毒→ワセリン等で薄く保護→清潔なガーゼ/防水絆創膏で覆う。
- 濡らさない:その日は水に浸けない。帰宅後も毎日 1 回、洗浄→保護を繰り返す。
※ 強いアルコールを創の中に流し込む/オキシドールの多用はしみて組織ダメージにつながるため避けましょう。
4.水辺ならではの注意ポイント
- サンゴ・岩での擦過傷:細菌が入りやすい→洗浄を丁寧に。赤み・痛み増強は早めに受診。
- ウニ刺し:トゲが残りやすい。無理に掘らず、アイスノンで痛みを抑え受診(残存トゲは除去が必要)。
- 釣り針:返しがあるため抜こうとしない。ガーゼで固定して受診。
- クラゲ刺傷(番外):こすらず、海水で洗い流して付着した触手をピンセットで除去。広範囲・呼吸苦・全身じんましんは救急相談。
4.受診の目安(この場合は医療機関へ)
- 1 cm 以上の深い切り傷/傷口が大きく開く(縫合が必要)
- 砂・トゲ・釣り針など異物が取れない/刺し傷が深い
- 手・顔・性器・関節部の傷、咬傷(人・動物・魚)
- 赤み・腫れ・熱感・膿・痛みの増強/38℃以上の発熱
- 赤い筋が伸びる、しびれ・動かしづらさがある
- 肝疾患・糖尿病・免疫抑制がある方の海水創 → 早めに受診
5.応急キット(ビーチ/川遊び用)
- 飲料水 500 mL(洗浄用)/滅菌生理食塩水
- ガーゼ・防水絆創膏・ロールテープ
- ポビドンヨード綿棒/アルコール綿(皮膚周囲用)
- 使い捨て手袋・ピンセット・小はさみ
- 経口補水液・解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン)
6.よくある Q & A
Q. 海水で洗えばきれいになりますか?
A. いいえ。飲料水(清潔な水)で洗浄が基本です。海水・川の水は雑菌が多く感染リスクが上がります。
Q. プールの塩素水なら大丈夫?
A. プール水も無菌ではありません。傷は濡らさずに保護し、治るまで入水は控えましょう。
Q. 自己判断で抗生物質を飲んだ方がよい?
A. 自己判断は避け、創の状態に応じて医師が必要性を判断します。まずは洗浄・保護と受診のタイミングを逃さないことが重要です。
7.まとめ
- “洗う・覆う・打つ(確認する)”
- まずは流水でしっかり洗浄して汚れを落とす
- 防水保護で濡らさない/無理に異物をいじらない
稲岡内科小児科
(苫小牧市北光町 2-7-10)
TEL:0144-72-5141
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